漢方薬で治療

漢方薬で治療する Vol1

多汗症にはさまざまな治療方法、改善方法があります。

切らない治療法としては、ボトックス注射でワキの汗を抑える「ボトックス」、レーザー光線でワキ汗抑る「レーザー・デオドラント」、などがあげられます。

一方、手術で行う場合も「直視下摘除法」「皮膚切除法」「吸引法」など、さまざまな治療方法があります。

また、心理療法などもありますが、病院を訪ねるのに、なかなか重い腰をあげることができません。

おそらく「そんなに大掛かりな治療をしなくても何とかなるのではないか?」「もう少し我慢してみよう」「ちょっと恥ずかしい」、いろんな思いがあるのでしょう。

では、もっと抵抗なく取り入れられる多汗症の治療法があるのでしょうか?

東洋医学として多くの病気の改善に取り入れられている漢方薬を使用する方法があります。

ご存知のように、多汗症だけではなく、いろいろな病気の治療に使われていますね。

汗が多いということは、交感神経の働きが亢進している状態といえるため、過度に興奮や緊張がおこりは、体内の気の流れを悪くしがちです。

多汗症における漢方薬での治療は、汗腺をコントロールできるようにするため、自律神経のバランスを正しくすることが目的です。

また、体における水分の代謝を活発にすることにより、汗が出ることを抑えるという方法もあります。

手術をせずに、このような治療が漢方で出来れば良いですね!

ですが、ここでひとつ思い出していただきたいのは、皆さんご存知のように、漢方という療法には、西洋薬と比較して即効性がありません。

漢方薬の特徴として、効果がわかりにくく、効き目もおだやかなので、辛抱強く続けることが大切です。

また、ある人には十分に効果がみられた漢方薬も、他の人にとってはあまり効果が出なかった、というケースもあります。

人によって効果の現れ方が違うことも覚えておきましょう。

漢方では、多汗症は気力が落ちてしまい、疲れやすい虚証の人に多くみられることから、それに応じた薬方「黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)」や「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」などを選んでいくそうです。

漢方薬については、また別のページで詳しくご紹介していきます!

漢方薬で治療する Vol2

漢方薬を治療に取り入れるメリットを見ていきましょう。

漢方薬は、西洋薬と比べると、安全性が高いことで知られています。

ですが、もし、妊婦さんが多汗症などの改善のため、漢方薬を服用する場合は、必ず産婦人科の医師に相談してからにしましょう。

もちろん、妊婦さんに限ったことではありません。

漢方薬を使ってみたい場合は、必ず医師や薬剤師の指導を受け、自分に合う薬を処方してもらうことが重要です。

さて、多汗症の治療についてみていきましょう。

多汗症には、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)という漢方薬が使われます。

黄連解毒湯は、熱や炎症を抑え、機能の亢進を鎮める効果があります。

体内に熱がこもっていて、イライラしたり、胸がムカムカしたり、のぼせ、ほてり、頭痛や耳鳴りの症状におすすめです。

体力がある方で、血圧が高い人、緊張感や不眠、動悸などの漢方薬としても知られており、多汗症の発汗を抑えてくれます。

そして、この黄連解毒湯に入っているものは、黄連(おうれん)、黄ごん(おうごん)、黄柏(おうばく)、そして、山梔子(さんしし)の4種類です。

配合されている4つの生薬は、どれも苦く体を冷やす作用がありますので、熱や炎症も抑えてくれるでしょう。

山梔子は止血作用があるので、この4種生薬が一緒に効くことで、多汗症にとって良い効果を導きだしてくれます。

病院で処方される漢方薬には、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的ですので、より手軽に服用することができます。

また、多汗症の方に良いという漢方薬で、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)も有名です。

疲れやすく、汗をかきやすい方におすすめです。

漢方薬で治療する Vol3

多汗症の改善に使用される「防已黄耆湯」について勉強してみましょう。

防已黄耆湯は、体の水分が循環することを活発化し、ぽっちゃり肥満(水太り)を改善したり、多汗症を改善するのに使用されます。

柴胡加竜骨牡蛎湯に含まれている生薬は、炎症または機能の亢進状態を鎮めてくれる「柴胡(さいこ)」、「黄ごん(おうごん)」、気を落ち着けてくれる「竜骨(りゅうこつ)」、「牡蛎(ぼれい)」、穏やかな発散作用の「桂皮(けいひ)」、吐き気などを抑える「半夏(はんげ)」など、全部で11種類です。

五苓散も水分循環を改善し、過剰な水分をとってくれる漢方薬です。

中等度の体力がある人で、のどが渇く症状がある方、尿意の減少などがある方、めまい、はきけ、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症にとって、良い漢方薬でしょう。

この五苓散には、利尿作用に効く猪苓(ちょれい)という生薬や、頭痛、めまいに効く桂皮(けいひ)など、5種類が配合されています。

この漢方薬の副作用として、胃の不快感や、食欲不振、または、吐き気や発疹、発赤、かゆみなどがあるようです。

次は「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」をピックアップします。

漢方薬で治療する Vol4

柴胡加竜骨牡蛎湯についてみていきましょう!

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、精神安定によく用いられる処方です。

発汗を減少させる効果があり、神経が高ぶりことを抑えてくれ、心と体をおだやかにする漢方薬です

また、神経症や不眠、精神的な要因で起こる動悸、性的機能の低下などにも使われているそうです。

柴胡加竜骨牡蛎湯には、「柴胡」「黄ごん」「半夏」「茯苓」「桂枝」「人参」「大棗」「生姜」「大黄」「竜骨」「牡蛎」が入っています。

これまでご紹介したように、多汗症には漢方薬が治療に使われているようです。

しかし、漢方薬にはまったく副作用がないというわけではありません。

漢方薬に関してあまり知識がない方は、通常の内服薬を飲むより、漢方薬のほうが副作用の心配がないと思っている人がいるようです。

そもそも漢方薬は、いろいろな生薬を組み合わせ、副作用があらわれにくくなっていますが、用量や使用法を間違えると副作用を起こすことがあります。

たとえば、漢方薬には、この成分とこの成分を含む生薬は一緒に服用しない、などのルールがあります。

服用する人の体質に合っていない場合は、強い副作用が出るケースもありますので、独断で使用せず、必ず、医師や薬剤師など専門家に相談するようにしましょう。

体質に合った漢方薬を処方された場合でも、治療をしている過程で、一時的に病状が悪くなることがあります。

これは、漢方では、「瞑眩」(めんげん)と呼ばれています。

症状が悪くなってしまった場合、瞑眩なのか?それとも副作用なのか?、それは私たち素人には判断できません。

副作用かもしれない、と疑問を感じたら、飲んでいる漢方薬をすぐ止め、医師に相談しましょう。

多汗症にも効く漢方薬は、手術することに比べれば手軽で使いやすいのは確かですが、必ず使用方法を守りましょう。